新人教育は、年次や年齢に関係なく誰でも選ばれる可能性があります。
しかしその一方で、決して「誰でもできる」仕事ではありません。その難しさからストレスを抱えてしまう人もたくさんいます。
この記事ではストレスの原因やその解決方法を徹底解説します!
新人教育にストレスを感じる瞬間
新人教育がうまくいけば評価に繋がりますが、その逆も然り。新人と、同僚や上司、そして通常のタスクの中で雁字搦めになってしまう人がたくさんいます。
教育係が新人教育にストレスを感じる瞬間で最も多いのは、新人のマナーが悪かったり、何度教えてもなかなか理解してくれないときなどでしょう。
「自分が新人だったときはこんなことしなかったのに!」「今年の新入社員は手がかかる…」と不満を感じてしまいます。あるいは責任感の強い人であれば、「自分の指導の仕方が悪いのかも」と、新人が成長しない理由を自分で背負ってしまうこともあり得ます。
また、新人教育に手間がかかることで、自分の仕事も思うように進まないためにイライラすることも多いです。いつもの業務に加えて新人教育というタスクを抱えることでいっぱいいっぱいになってしまうケースは珍しくありません。
さらに、そんなオーバーワークな状態にあることに対して周囲の理解が得られなければ、よりストレスを溜めこんでしまうことになります。
新人が育たないことは決して教育係だけの責任ではありません。新人のいる部署全体の雰囲気や業務内容への適応度、教育係以外の先輩のサポートも必要不可欠なのですが、そのことに気づかずに新人教育を苦痛と感じてしまうこともあります。
教育係に必要なスキル|自分のモチベーション管理
新人教育を担当することになった教育係は、受け持った仕事に対してモチベーション管理をする必要があります。
新人教育は直接的な利益や成果にはつながりにくい側面があるため、モチベーションを維持するのが困難だといわざるをえません。すぐに数字として結果を出せる営業職とは違い、新人教育はどこか地味な役回りです。そのため新人教育に対して情熱を注ぐことができず、機械的にこなしてしまうケースもあります。
しかしそれでは質の高い新人教育を見込めませんので、高いままのモチベーションをどうにかして維持する必要があります。
そこで念頭に置いておきたいのが「時間はかかるが新人を教育した経験が自分の糧になる」ということです。直接的な効果や利益の見えにくい新人教育ですが、その仕事ぶりには上司がもちろん目を光らせています。給与査定の対象となっていれば、仕事ぶり次第で昇給につながるかもしれません。
評価アップにつながれば何より昇進に一歩近付くわけですし、たとえ地味な役回りだったとしても高いモチベーションを維持して取り組まないと上司からどういう評価を下されてしまうかわかりません。
そう心がければモチベーションの低下はしないはずですし、しっかりとしたモチベーション管理が新人教育の質を高めます。
困ったときは周りに頼っても大丈夫
新人教育を任された教育係は、教育のすべてをたった1人で背負い込んでしまいがちです。
名目上教育係を担当しているのが1人であればなおのことそうで、いつの間にか「他の人を頼るわけにはいかない」と気負ってしまいます。
教育係として仕事を任された以上「1人でやってやろう」と決意を固めて責任感を持つのは素晴らしいことですが、だからといって新人教育のすべてをわずか1人だけで背負い込むのはあまりいい状況ではありません。新人教育のすべてを教育係1人でやりくりしようとすれば、必ずどこかに歪みが生まれます。
人手不足ともなれば力を借りられない状況に置かれていても不思議ではありませんが、それでもいざピンチを目の前にしたら同僚や上司を頼ってもいいのです。
同僚にサポートに入ってもらってどうしても人手が足りなり時は代わりにやってもらう、上司の力を借りて仕事の調整をしてもらうなど、困った時は周りにヘルプを求めることも大切です。
ここでポイントとなるのは、新人教育のタスクだけでなく、通常業務のタスクに関してもヘルプサインを出すことです。通常業務を放っておいて新人教育するなんて…という後ろめたい気持ちを教育係が持っていては事は進みません。
新人教育もれっきとした仕事の内なのですから、そちらに集中する時間を作るためのサポートを求めることも必要です。
まとめ:新人教育の成功のカギは周囲のサポート
ついストレスを抱えがちな新人教育ですが、その理由はタスクを1人で抱え込んでしまうことにあります。
新人の潜在能力を引き出し、同時に自分の評価アップも期待できる新人教育。周りを巻き込んで有意義なものにすれば、セクションや会社全体が活性化することも夢ではありません!