求職者から人気のおしゃれな採用サイトとは?事例とあわせて紹介!

人気でおしゃれな採用サイトとは? 採用

人の集まる採用サイトは具体的にどういったものでしょうか。

企業の公式サイトとは別に、求人や採用情報に特化した採用サイトを持つ企業が増えています。売り手市場といわれる状況が、コロナ禍でひと段落ついたように思いましたが、実は採用ニーズ自体が消滅したわけではありません。
それゆえ、手の込んだおしゃれな採用サイトをみかける機会も多いことでしょう。

本記事では、具体的に求職者から人気の高い採用サイトをご紹介し、人を惹きつけるその魅力に迫ります。

採用活動にあたってサイト運用を検討中、もしくは現状のデザインをリニューアルしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

採用サイトの役割、期待できるメリット

採用に勤しむ女性
独自に採用サイトを持つことのメリットとは?

企業の公式サイト、いわゆるコーポレートサイトの場合、会社概要や提供するサービスの情報を前面に打ち出すことが多いでしょう。対して、採用サイトはあくまで求職者のニーズに応える情報を発信することが大きな役割です。会社で実際に働いている社員の声を紹介することを最たる例でしょう。社内の人間関係、一人ひとりのストーリー、入社後の様子を鮮明に届けられる点など訴求できる要素が明確な分、サイト制作もスムーズに進行しやすいかと考えます。
加えて、アプローチできるデザインもフレキシブル。採用サイトだからこそ、大胆な風合いを取り入れても違和感なく、とりわけ若い人たちを魅了することへの期待感が高まります。

求職者に人気のおしゃれな採用サイト事例

採用サイトの事例を紹介する幕
人気の採用サイトにはヒントがいっぱい!

さて、ここからは具体的に採用サイトを取り上げ、言及します。
一口に人気、あるいはおしゃれといっても、訴求ポイントはさまざまです。
いずれの事例も、ヒントになり得るものと考えます。

どのスタイルが最適か、自身の組織との相性を吟味し取捨選択できるといいでしょう。

感情を揺さぶる動画を用いた採用サイト

求職者の感情に訴えかけるのに有効なのが動画を用いた採用サイトです。代表的な企業の一つに、 HONDA が挙げられます。ファーストビューで広がるその空間には、自社で製作する車やオートバイ、飛行機などが颯爽と登場します。映像の躍動感や演出で、求職者の心が揺さぶられるのも頷けます。
憧れや期待に胸が膨らむようなダイナミックな動画は、そこで働くことの誇りや楽しさをアピールするのにもってこいです。
HONDA の場合、キャッチコピーも秀逸に思います。新卒向けのサイトを飾る「どうなるかじゃない、どうするかだ」というメッセージは、まさにグサッと刺さるお手本です。スタイリッシュな動画との相乗効果で、強烈なインパクトをもたらします。

採用サイトに人を集まる様子
感情を揺さぶる採用サイトとは一体?

もちろん、自社の製品やサービスだけが動画向きというわけではありません。タイミング良くアングルやシーンを切り替えながら、働く社員の姿を映すこともまた、目にした人には印象付けやすいでしょう。
洗練された製品とともに、それを作り出している人たちの溌剌とした雰囲気を紹介することは、見る側を自然と「ここで働きたい」と導けるものだと考えます。

ユーザビリティに富んだストレスのない採用サイト

採用サイトにおけるユーザビリティ
当然、ユーザビリティは採用サイトでも大切です!

たとえば、株式会社LITALICO ソニーミュージックの採用サイトは、スクロールエフェクトの利点を生かした洒脱なテイストを湛えます。奥行きや遠近感といった立体性が実にうまく表現されているサイトです。
ポイントはユーザーが自身で画面を動かし、組み込まれた仕掛けをみつけることができることでしょう。つまり、スクロールエフェクトを用いた採用サイトは求職者の自発性に訴えかけるのに効果的と言えます。
また、スクロールエフェクトを用いたギミックとしては、Webサイトで流れる音楽や映像とマウスによるスクロール操作を連動させることもおすすめです。これにより、サイトを訪れた人が、すぐには離脱せず、最後まで見届けよう、聞き続けようと下部までスクロールしてくれることが期待できます。なんとも利口かつおしゃれな演出です。

求職者目線に徹した採用サイト

採用サイトを求職者目線を考える女性
採用サイトに求職者目線は必須!

求職者にとって、企業で実際に働いている人の声や社内の雰囲気を知ることは非常に重要です。村中医療器の採用サイトは、まさしくその答えのようなもの。社員の声を極力ピックアップしているそのスタンスに感心します。ここまで徹底すると入社後の具体的なビジョンや将来の展望がイメージしやすいのではないでしょうか。

比較的立場が近い新入社員の経験を紹介することもおすすめです。考え方や境遇などの面で求職者は親近感を抱きやすいでしょう。

凝った演出や派手さ以上に、企業の伝えたいことを社員の声という形でまとめると、誠実さが際立つ採用サイトにすることが可能です。余計な情報をそぎ落としているという意味では、おしゃれともいえるかもしれません。

特に健康や医療にかかわる事業を展開する企業であれば、人々の暮らしを支える重要な役割を担っていることをアピールできます。社員の声から、誇りが感じられる採用サイトは一つの理想です。

SNSをうまく活用した採用サイト

採用サイト内にある検索機能やSNS
SNSの活用が採用サイトでもカギを握る!?

採用サイト内に企業アカウントでのSNSが見られるようにデザインするのは、もはや採用サイト作りの必須といっても過言ではありません。
若い世代をターゲットとしている企業にとって、SNSは有効です。なかでも目を見張る採用サイトが株式会社enjin のそれ。職場の様子や社内イベントの写真を定期的に発信することで親近感をぐっと手繰り寄せる顕著な例だと考えます。

大事なことは、日頃から自社を身近に感じてもらえるようにすることです。企業側の一方的な発信にとどまらず、求職者との双方向のコミュニケーションが図れるのもSNSを活用した採用サイトが優位に作用する理由と言えます。
また、サイトへの接触機会にもSNSは寄与するでしょう。頻繁に更新することによって、タイムライン上からそのまま導線となるサイトへの訪問回数の増加にもつながるはずです。

採用サイトでSNSを有効活用している企業をもう一つ挙げるとしたら講談社でしょう。採用担当者自らが、高い更新頻度で発信。内容も充実しています。エントリー方法や自社の様々な刊行物の担当編集長によるセミナー情報などが紹介。これらは業界に憧れや興味を持つ求職者にとって貴重な情報です。さらに言うと、採用に関するものだけでなく、時折、サービスの宣伝を交えることで、エンゲージメントは高まり求人応募につながることがあります。これらの特徴をうまく活用した講談社は、やはり採用上手といえるでしょう。

メッセージ性の強い採用サイト

メッセージ性の強い採用サイト
採用サイトのキャッチコピーが持つ訴求力

採用にあたって、求職者へのメッセージは大切です。端的であればあるほど、印象にも残りやすいでしょう。すなわちキャッチコピーに注力することで、覚えてもらいやすい採用サイトになります。
コピーだけで求職者の意欲や活力を掻き立てることは正直難しいですが、企業を知ってもらう一つのきっかけとしては大いに機能するものです。
一方で、誰もが知っている企業だからこそ、キャッチコピーで他を寄せ付けないという考え方もできます。電通の採用サイトにある「電通を、つかえ。」は、まさに隙なし。最小限の言葉で紡ぐインパクトの塊で以て求職者を刺激します。決して社員として電通に使われるのではなく、使う側に回れというメッセージは、エネルギッシュな若い方にとっては挑戦状にも解釈できそうです。

三井住友銀行の採用サイトに使われているキャッチコピーもシンプルかつユニークです。「いい子になるな、いい個になれ。」
業界に対する堅苦しさなどといったネガティブなイメージを払拭するようなこのフレーズには、一種の驚きとともに、未来への期待さえ内包されています。加えて、字面やリズムも大事だということはおさえておきたいポイントです。

美観に優れた採用サイト

美しい採用サイト
採用サイトは美しくありたいものだ!

どうしたって、サイトの美観は気になるものです。それは採用サイトでも同様。
たとえば、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の採用サイトでは、壮大なスケールや美しく創造性の溢れる写真と、テキストの大小や配置にまで意匠を凝らしたと思われる言葉が心地よく流れ、語り掛けます。企業の主要な事業内容の紹介が洗練された写真と言葉に集約されて求職者に訴えかける様は、まさに眼福。これぞ美観に優れた採用サイトだと言えるものでしょう。

見る人をその企業の世界観へ引き込むために、ビジュアルで訴求することは有効です。また、均整が取れた採用サイトも同様に美しさを湛えます。それは、情報が簡潔で整っているがゆえ、快適で見やすいサイトだということです。つまり、掲載されている写真やサイトの色合いだけでなく、企業の伝えたい情報が求職者に伝わりやすくデザインされている採用サイトもまた、美観に優れていると定義できます。

人気を得られる採用サイトに大切なこととは?

有益な情報の詰まった採用サイト
採用サイトにおいても基本が大切!

採用サイトにはあらゆるデザインが存在します。そのなかで、人が集まりやすく、おしゃれなサイトというのはある程度限られるものです。

拙稿にて紹介したいくつかの採用サイトはどれもそれぞれの企業らしさをうまく表現し、何より求職者の気持ちに寄り添った情報を発信しています。

要するに、企業と求職者の想いをつなげることができる採用サイトこそが、目指すべきゴールと言えるのではないでしょうか。

少なからず採用サイトだけを見て「自然と応募したくなる」「一緒に働きたくなる」という感慨が喚起されることはあるはずです。

そういうわけで、まずは求職者目線に立ち返ることが、第一歩だと考えます。

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