採用面接時のアイスブレイク!緊張をほぐして話を引き出すコツ・質問例は?

握手 採用

現在の日本では原則8時間を超える労働を禁止していることもあり、一日の労働時間が7,8時間という企業が多いですが、それでもほぼ半日を過ごすと考えると、そこに従事している者にとって職場環境や人間関係が暮らしの中で大きな意味を担うといっても過言ではないでしょう。

都内の中小企業に絞っても約41万社もの企業が存在する(2016年、中小企業庁発表による)中から、求職者は自身の希望を満たせる就職先を探し出さなければいけません。

参考:中小企業庁

プレッシャーと闘いながら、また、様々なバックグラウンドを抱え、求職者たちは採用面接に挑みます。失敗してはならない、最高の自分をアピールしたいという気持ちとは裏腹に、そう思えば思うほど緊張で頭が真っ白になってしまう方も少なくないでしょう。

当記事では、そんな求職者がリラックスして面接に向かい、緊張することなく本来の自身を出せるよう企業ができる「アイスブレイク」の方法やそのネタ、質問例を紹介していきます。

“緊張”は万人に共通するもの

面接

2019年に全薬工業株式会社が行った全国の就職活動経験者940名を対象とした調査では、緊張を感じた経験があると答えた方は96.2%にも上りました。中でも「上手に話せなかった」という回答が最も多かったそうです。

○参考:全薬工業株式会社

緊張とは何なのか?

“あがり”とも呼ばれる緊張状態。心理学の側面からは「迫り来る脅威に対して防衛本能が働く身体の反応」だといわれています。過度の興奮状態から闘争、または逃走の準備をする役割があるそうです。(闘争・逃走反応)

面接官は一体どのようなことを心がければいいのでしょうか?もし応募者がこのような緊張状態にあるまま面接を進めてしまえば、その方の長所や魅力、または無意識の層にある本音を引き出すことができず、ただ時間が過ぎてしまうことになってしまいかねません。 そこで求められるのが「アイスブレイク」です。

ビジネスに欠かせないアイスブレイク!

面接中

アイスブレイクは面接だけでなく、初めての取引先へのあいさつや交渉の際など、あらゆるビジネスシーンにおいて必要なものなので、手法やコツを覚えておくと今後役立つことも多いでしょう。

面接官は応募者が最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、適切なアイスブレイクの時間を設け、発言しやすい雰囲気を作り出すことが重要です。

双方が話しやすい環境で行なう採用面接の場は、企業側にとっても有益だともいえます。社内では思いつけなかった新規事業のアイデアや新しいニーズを実際に耳にする可能性もあるでしょう。採用に至らなくともお互いにとって少しでも有意義な時間となれば損はありません。面接官はそんな時間を築くスキルを身に付けることができればいいですよね。

改めて、採用面接時のアイスブレイクのネタや質問のポイント、具体例をさらにお伝えしていきたいと思います。

就職活動経験のある方は、まず自分が初めて面接を経験したときのことを思い出してみてください。人生で初めての就職面接は、頭が真っ白になり全くうまくできなかったという方がほとんどかと思います。中にはとんでもない質問をされた、または素敵な面接官の一言で一気に入社への情熱が高まった、なんて方もいるかもしれませんね。

問われる面接官の人となり

上司

そもそも面接官はどのような姿勢で面接に挑むべきなのでしょうか?一昔前には少なくなかったという「圧迫面接」なるものも、現在では応募者の普段の姿を引き出すことができないこと、採用者を企業側自ら絞ってしまうこと、企業のイメージが悪くなることなど、多くの理由から取り入れる企業が減ってきましたが、当時は一つの手法として有益に働いたこともあったのかもしれません。

しかし、外国人労働者を含む多様な人材が増加している令和現代では採用する側、される側で上下関係が生じることはあってはならないことです。

面接官に求められる役割

面接官

会社が求めている人材か判断し、応募者が求めている企業か判断できるようにする

書面上のデータはいくらでもきれいに取り繕うことができます。面接官は応募者が会社の求めている人材とマッチングしているのか、その潜在的能力や人となりも含めて取りこぼしなく見抜き、優秀な人材を入社に導きましょう。

また、基本的には応募者も面接に訪れるまでは書面やweb上のデータでのみ企業について調べることができないので、面接では実際にその会社の風土やカルチャーにフィットしているのかを見極めた上で入社したいと考えています。そのため、イメージと相違がないかどうかなどの不安を取り除くことも面接官に求められます。

会社のPRをかねる広告塔

面接官には会社の印象を左右し、応募者の入社意欲を高める重要な役割もあります。インターネット・SNSの利用が当たり前の今では、どのような体質の会社なのかを調べることは誰でも簡単にできてしまえる時代です。

特に応募者=社外の方が社内の方と直接会う面接の場は、なにかトラブルがあればすぐに「ブラック面接」と評価され拡散されてしまう可能性があり、それがそのまま世間の会社評判に繋がることもあります。つまり、面接官も応募者から面接され、他社と比較し“選ばれている”ということをしっかりと認識しておくことが大切です。

人生にそう何度も訪れることのない就職は、応募者にとっては貴重な人生の岐路の一つでもあります。面接官はその人の未来を大きく左右することに関わっているという意味でも、責任のある役割を担っているといえます。

絶対聞いてはダメ!NG質問例

面接中

まず業種を問わず、面接は以下のような流れが一般的です。

1,アイスブレイク
2,自己紹介
3,履歴書・職務経歴書での質問
4,応募者からの質問
5,確認事項や面接の結果通知などに関する説明

はじめのアイスブレイクの成果で、その後の質問の答えが変わってきそうなことが想像できますね。とはいえ、面接を少しでも和らげたいという思いから突飛に出てきた質問がハラスメントに繋がる危険性もあります。すでに面接経験があり自信があるという方も、面接における注意点をおさらいしてみましょう!

以下の内容に関する質問は差別やハラスメントにつながる恐れがあるので注意が必要です。

・本籍・出生地に関して
・住居環境に関して
・家族構成や家族の職業や地位、収入に関して
・資産に関すること
・宗教・支持政党に関して
・男女雇用機会均等法に触れる質問

公正で客観的な採用選考ができるように、応募者本人の適正や能力に関係のない質問は絶対にしないように気をつけましょうね。

即実践できるおすすめアイスブレイクネタ

アイスブレイク

それでは即実践できるおすすめアイスブレイクネタをご紹介します!初めて面接官を務めるという方も必見です。

面接官自身の自己紹介

会社のPRにも繋がるので、簡単に職場環境も含めた話をうまく伝えることができれば入社意欲に繋がる可能性もあるのでとても効果的です。

採用に関係のないネタがベター

・来社経路についての質問
「駅からここまですぐにわかりましたか?」

・履歴書に記載のある特技・趣味に関しての質問
「どんな映画をよく観られますか?」

・天気のネタ
「最近はとても暑くなりましたね」

・話題性のあるコンテンツについての質問
「話題の○○に行きましたか?」

「木戸に立ちかけし衣食住」さえあれば大丈夫!

会話術の一つ「木戸に立ちかけし衣食住(きどにたちかけしいしょくじゅう)」をご存知でしょうか?話題のトピックの頭文字をそれぞれ並べたもので、年齢問わず万人に共通するアイスブレイクネタになります。

木(き):季節・気候
戸(ど):道楽(趣味)
に:ニュース
立(た):旅
ち:知人
か:家庭
け:健康
し:仕事
衣:洋服
食:食事・食べ物
住:住居

アイスブレイクに困った時はこれさえ覚えておけば安心ですね! 性に関する「せ」を増やして「木戸に立ちかけせし衣食住」といわれることもありますが、性に関する話題は面接においては不適切だと思われるので、気をつけましょう。

入念な事前準備で手応えのある面接を

仕事風景

いかがでしたでしょうか?応募者に「全て出し切った!」と感じてもらえるような面接にするには面接官の努力とちょっとした工夫が必要です。

できることなら面接官は事前になるべく多くの時間を割き、面接予定者一人一人の情報をもとにその人にどのような個性やポテンシャルがあるのかなどをイメージし、実際の面接でしっかりと見極められるような質問、アイスブレイクネタを用意しておくといいでしょう。事前準備を丁寧にすることで、よりお互いが納得できる有意義な時間にすることができるでしょう。

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この記事を書いた人
WAKABAYASHI Aya

東京在住。海外留学経験後、小売・美容業界からWEB業界へ転身。アナログとデジタルを分け隔てなく愛する筆者の最近のブームに家庭菜園があります。企業も人も手間暇かけて育てていくことが大切ですよね。

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