内定者フォロー、確保まで注力せよ!鍵を握るのは自社サイト

内定者フォロー 採用

内定者の確保に注力していますか?

唐突に突きつけてみましたが、意外にも、疎かにしている企業は少なくない印象です。
新卒、中途に関わらず、採用活動は内定通知を届けて一安心しては危険。
せっかく自社とマッチする人材とご縁があっても、内定者フォローにまで気が回らなければ、みすみす取り逃してしまう事態に陥ってしまいやすいです。
売り手市場と呼ばれる近年はなおさらのこと。
とはいっても、なかなか一人の内定者をフォローし続けることはそう容易ではないのも確かです。
他社に取られないよう、頻繁にコミュニケーションを図り手中に収めていければよいのですが、単純に直接的なやり取りには限界があります。

そういうわけで、本稿でお伝えしたいのは自社サイトを活用することの大切さです。
内定者の心を離さないものとして実に有効な手段だと考えます。

書類、面接を通じて活躍が期待できると踏んだ方々をしっかりと入社まで導くべく、ぜひ参考にしてもらえると幸いです。
それでは、どうぞご一読ください。

内定者フォローが大事な理由

内定者フォローは大事

冒頭で述べた通り、内定者の確保に注力しなければ、簡単に辞退されてしまう可能性があります。もちろん、今に始まったことではありませんが、もはや主導権が企業の方にあるというのは時代遅れの考えです。
終身雇用制度が崩れているのは自明の理。転職が当たり前の昨今において、とりわけ優秀な人たちは複数の働き口を確保し、自身にとってどこに所属することがベストか選択肢を持ちやすくなっています。
つまりは他社との競争が勃発。
ゆえにこの人だ!と思った内定者を手放さないためにも採用側は何かしらのアクション、対策を講じる必要があるのです。

内定辞退を防ぐポイント

内定辞退を防ぐポイント

“いくつかの選考を乗り越え、内定までたどり着くことができた求職者”

以前は、採用というフィールドにおいて上記のような構図が一般的だったと思います。
しかし現在はどうでしょう。

“いくつものポイントで慎重に選考していき、内定までついてきてもらえた採用担当者”

やや大げさな表現ですが、実際、人事の苦労が目に見えやすくなってきたともいえると思います。

そんななか、それぞれの比喩において前者と後者では段階が異なります。
そう、後者はまだ目的を達成していません。
求職者はいわば一つの席を獲得しましたが、採用担当者はいざ仲間になってもらうための交渉が続くということです。

採用側は最後の関門をくぐるべくここからが勝負といってもいいかもしれません。
ということで、いくつか人事がおさえておきたいポイントを紹介します。

想いを込めた内定通知

内定通知はそれだけでも価値がありうれしいものですが、事務的な書類やメールでのやり取りだけだと、やや淡白に映るかもしれません。
一方で、採用担当者や面接官からのコメントが添えてあれば、途端に親近感が湧く、もしくは増すでしょう。
会社のイベント写真などを載せて、ウェルカムな雰囲気を存分に表現してもいいですね。そうした類のユニークな通知方法でインパクトを残すことも効果的だと思います。
また、定番とはいえ直接電話するのもおすすめです。にこやかな声を介すことで、心がこもっていることが伝わり、愛着度が高まるでしょう。

本人の意思を最大限尊重する

内定通知後、求職者が決断を保留する場合、それを無理に引き裂こうとしてはいけません。「即座に入社意思を示さなければ、今回の採用は見送ります」といった強行策は言語道断です。自社に対してのエンゲージメントは下がり、仮に入社に至ってもそこで生まれたちょっとした不信感の類を募らせ、積もらせた挙句、結局は立ち去られるオチが目に見えます。
ただ、何もせず保留を許容してもいけません。そのまま他社へ流れる可能性が高いです。
ポイントは、どうしても欲しい逸材であることをしっかり伝えたうえで、本人の意向を尊重する方針をとることです。
その後は、定期的に連絡を入れると良いでしょう。たとえば、待遇に関するロードマップを用意してあげるなど親身に対応してあげれば、好意的にこちらへなびいてくれる可能性が高くなるはずです。
懇談会や社内イベントに誘うのも有効な手段の一つです。求職者が気になるのはやはり、新天地の雰囲気だということを考えれば、直に体感してもらうことは非常に合理的といえます。もちろん逆効果もありますが、そうやってあくまで本人の意思を尊重する姿勢は、少なからずプラスの印象をもたらすでしょう。

ホームページでアピールする

そして、ホームページです。
時々目の当たりにする採用側の思い込みに、“求職者は採用応募の段階で自社サイトをくまなくチェックしている”というものがあります。
内定の段階でホームページが影響を及ぼすことはないとさえ高を括っている担当者もちらほら。
しかし、実際は内定者の最後の決め手として作用することも多いのがホームページなのです。
拙稿のタイトルにて自社サイトが鍵を握ると打ち出したのは、まさにこの要素が肝心であるからなのですが、なかなかそこに気付けていない方が多いのも事実。
先述した内定通知に思いを込めることや、内定者本人の意思を最大限尊重しながら定期的に自社の良さをアピールすることは、いずれもサイトで訴求することが可能です。
となれば、採用に注力したくも労力をおさえるにはどうすればよいかとお悩みの人事部の皆様に朗報。
そう、自社サイトを充実させれば良いのです。
コーポレートサイトは、求職者が集まるための装置であるとともに、内定者が己の決断のために吟味する最大級のキーポイントにもなり得ます。

内定者を安心させる自社サイトとは?

内定者を安心させる自社サイト

求職者は内定を掴むことで喜びを得ますが、少し時間がたつと今度は不安を抱くケースも珍しくありません。過去に苦い経験があればなおさらでしょう。特に転職経験の多い方は中途で採用が決まった場合、「ここに決めて良いのだろうか」「もう少し慎重に他の会社と比較検討すべきなのではないだろうか」といった思いに駆られてしまうといいます。
その結果、以前確認したはずの対象企業のホームページに訪れ、再度懸念点を取り除こうとするのです。
採用に特化したサイトはもちろん、コーポレーションサイト、その他Web上の口コミ……等々ここにきて真剣にリサーチしはじめる方も一定数存在します。
ただ、都合の悪い話を探そうとしているわけでは決してなく、むしろ逆で「やっぱりここでいいのだ!」と背中を押してくれる情報を探していることが多いようです。
したがって、サイトの内容はとても重要となり、企業側・採用側はここからアピールすることで内定者の離脱を食い止めることが可能になるといえます。

それでは、具体的にどのようなサイトにすればよいのでしょうか。いくつか提示します。

まずは、働く人間の姿をしっかり伝えることです。社員の声や社内ブログなどあればよりイメージが湧きやすいでしょう。
内定者は、いざそこで働けるとなってより鮮明にその職場、組織の中に自己投影していきます。ただ、その情報が無ければいわば暗闇です。漠然とした情報の欠片だけを頼りにさまよい続けることになります。そうなれば不安が募り、他の選択肢をも手に掛けようとするかもしれません。

サービスの打ち出しも明瞭なものであるべきです。正々堂々と、自社商品を売り出すことが一つのブランディングとなります。内定者がこの先、誇りを持って働くうえでとても大事な要素です。

待遇面も同様。見込み残業代などで給与計算のからくりをひた隠しにし、表面的に取り繕う見せ方は、(選考段階では曇りがちだったともいえますが)目の肥えた内定者には通じません。
もちろん、報酬の少なさはマイナスに作用する可能性が高いですが、そこを補うべく、今後の成長に対してしっかり評価していく旨や、実際のところ順調に出世された先輩の例をモデルケースとして打ち出すことで、中長期的な視野のもと入社を判断してもらえるでしょう。法で規制されていくとはいえ、残業時間も改善すべき取り組みを行うよう努力しながら、現状をしっかり伝えるようにしてください。後ろめたさがあっても、そこをごまかすことだけは採用に限らずご法度です。
よっぽどの名の知れた企業でなければ、求職者は大抵の苦労を覚悟しています。下手に綺麗事や大げさな惹句、目を疑う好待遇条件を並べたサイトは、逆に警戒されるので気を付けましょう。

上述した内容をよりコンパクトにまとめたいなら、動画で表現するのも効果的です。
自社の雰囲気がよりリアルに伝わってくるため、訴求しやすいと考えます。
なお、サイトの上部に載せるのがおすすめです。

自社サイトを活用して未来の同僚にアピールしよう!

未来の同僚と握手

世の中の流れが絶えず変化している昨今、企業や組織の採用活動において、従来のやり方に固執していては、内定者を入社までスムーズに導くのは難しいでしょう。
おそらく競合他社もさまざまな戦略を練ってきます。
そこで武器となるのが自社サイト。快適なUI/UXだけでも、内定者の印象を好意的にしてくれるはずです。また、特に転職を検討していない方に対しても効果を発揮する場面がないわけではありません。誰彼、そうした機会が訪れたときにサイトが愛されていたならアドバンテージとなる期待が持てます。
いずれにせよ、求職者に限らずユーザーに信頼されるコンテンツを作りだすことが、未来の仲間たちを増やしていく方法です。

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