労務担当者におすすめの本7選|基礎知識からステップアップまで

労務

君、明日から労務担当ね。もし、そう言われたらどうします?労務は非常に専門的な知識が必要な業務です。セミナーに参加するのもいいですが、まずは書籍で勉強するのではないでしょうか。

この記事では、労務を勉強したいときの本の選び方、労務について初心者・ステップアップしたい方におすすめの本を紹介します。

労務についての本は目的に合わせて選ぶ

まず、労務に関する本は目的によって選びましょう。目的は以下のような例が挙げられるのではないでしょうか。

1、配属されたばかりで基本的なことを満遍なく知りたい。

労務全体について基本的なことを満遍なく解説している本を選びましょう。

2、法改正の対応をしたい

労働法等に特化した最新のものを選びましょう。後ほど紹介する「労政時報」などが役立ちます

3、基本的なことは学んだのでステップアップしたい。

労務に配属されて数年すると、単なる諸手続きではなく、制度改革などより高度な仕事に携わる方もいるのではないでしょうか。その場合はより詳細な情報が載っている本を選ぶ必要があります。

また、労務といっても色々な仕事内容があります。労務の仕事内容は「労働者が安心して働くための組織づくり」です。

労働環境の整備や、給料計算、社会保険の手続き、福利厚生業務、労働衛生管理、労働組合との折衝など、労働者にとって重要な内容を担当します。それぞれ、労働に関する法律等の専門知識が必要な業務です。

この中でどの内容を詳しく知りたいかによっても選ぶ本がかわってきます。このように、目的にあった本選びが大切なのです。

労務のおすすめ本・基礎編|一冊で労務とはなにかがわかる!

次に初心者でもわかりやすい労務の本を3冊紹介します。

1、基本を満遍なく学びたいなら「人事・労務の実務がまるごとわかる本」望月建吾/日本実業出版社

給与計算実務、就業規則、労働組合対策など 労務担当者が最低限知っておきたい業務内容を見開き2ページ単位の簡潔な構成かつ図表を取りいれながら、分かりやすく解説した本です。

法律の詳しい解釈は最低限にとどめ、実務の解説をメインに取り上げられています。

2、給与計算をするならこの1冊「給与計算から賞与計算、年末調整まで基礎から学べる!まるわかり給与計算の手続きと基本」竹内早苗/労務行政

実務未経験者が基礎知識を得る為に最適な1冊です。賞与計算や年末調整についての項目もあり、源泉徴収票等の書き方など、記載例とともに解説してくれます。マイナンバーおよび最新の書式にも対応しています。

3、社会保険ならこの1冊 「改訂最新知りたいことがパッとわかる社会保険と労働保険の届け出・手続きができる本」吉田秀子/ソーテック社

社会保険・労務保険の届け出や手続きについて、豊富な必要書類サンプルとともに解説してくれます。会社として行うべき社会保険、労働保険の届け出をスムーズに進められるようになります。

労務のおすすめ本・応用編|ワンランク上の労務を目指す

更にスキルアップや資格取得等、ワンランク上の労務を目指す方向けの本を紹介します。

1、労務のバイブル 月刊誌「労政時報」

労務の現場で抑えておきたいのが労政時報という月刊誌です。社会人にとっての日本経済新聞のように、労務担当にとって必読書です。

実務に役立つ最新情報、人事制度の最新トレンド、法改正や制度見直しのポイントが分かります。また、自社の労働条件の水準や日常業務の課題解決のヒントも分かります。

2、それぞれの制度を深堀したいなら 労務行政「教科書シリーズ」

基礎を学んだら、それぞれの制度を更に深く読み込みましょう。お勧めは労務行政の教科書シリーズです。例えば「賃金・賞与制度の教科書」はわかりやすい解説と豊富な図表で、賃金・賞与の基礎知識と設計の考え方が分かります。

賃金制度のうち、月例賃金、諸手当、賞与、年俸制、退職金・年金の基礎知識と、なぜそうした制度が生まれるに至ったのか背景にまで言及しており、賃金の歴史と基本思想が学べます。

3、資格取得を目指すなら TAC出版「みんなが欲しかった!社労士の教科書」

労務の現場ですぐ使える国家資格の例として社会保険労務士の資格があります。独学で学ぶなら、解説が豊富で改訂が多く法改正に対応したものを選びましょう。

資格学校の大手TACが出版したこの本はフルカラーで分かりやすいです。

まとめ

働き方の変化とともに需要が高まっている労務の役割。そんな労務の担当者になった、あるいはなろうとしている人が一度は読むべき本を紹介しました。

基礎を学びたいのか、ステップアップしたいのか目的に合わせて選びましょう。そして、専門知識を身につけた信頼される労務担当者を目指して下さい。

タイトルとURLをコピーしました